松尾一周の歌は、明治42年頃の作で、作詞者は不明であるが当時松尾小学校の教師であった久保田鉱三郎氏、谷田部一男氏等の作と思われ、当時の小学生が歌っていたようです。リズムは「鉄道唱歌」のリズムで歌われていたようで、令和4年10月に松尾コーラスのみなさんにご協力いただき、収録しました。松尾自治振興センターの受付で流れているBGMです。ぜひ耳を傾けてみてください。

古き松尾を巡る
ぼちぼち散歩
松尾一周の歌より
チェックポイント一覧

1番

銀行倉庫(天音食堂)

松尾一周の歌1番 静けき御代の春の空 匂ふ朝日ともろ共に 旅行く人の心して 我村内を尋ね見ん

2番

鳩ヶ嶺八幡宮

松尾一周の歌2番 昔は島田の里といふ 三千石の十耕地に 毛賀を併せて千早ふる 松に因める松尾村

3番

九十九折井

松尾一周の歌3番 村の中央城に立つ 吾等が集ふ学校は 内外のきまりそなはりて 優良校の誉あり

4番

力比べの岩

松尾一周の歌4番 校門出でて勇ましく 役場前より右に折れ 松の繁れる西山に 仰ぐ県社の鳩ヶ嶺

5番

秋葉街道道標

松尾一周の歌5番 石の鳥居につづきたる 木立に見ゆる神垣や くぐる楼門石段を 登りて宮に礼拝し

6番

竹矢来・馬留め

松尾一周の歌6番 下りはやさしき女坂 南はこころ祝井沢 松尾一周の歌

7番

うだつ

松尾一周の歌7番 軒を並べて賑わしく 商栄繁華の八幡町 銀行倉庫会社業 電信電話備はれり

8番

北辰神社

松尾一周の歌8番 道は金刺街道にて 馬車の行き来も絶間なく 妙見山は町つづき 四季の眺めの勝地なり

9番

松尾小学校発祥の地

松尾一周の歌9番 久井の稲荷龍門寺 共に栄ゆる桜あり 名を上溝と仰ぐなる 天満宮に詣でつつ

10番

塩沢ときさんのお墓

松尾一周の歌10番 道路整掘割の これより乾十余町 長姫城頭勇ましく 那群の都飯田あり

11番

三味処

松尾一周の歌11番 西は鼎の村つづき北の境は松川や 清き流れの水上に水力発電設けあり

12番

おかん塚古墳

松尾一周の歌12番 稲の水城、搾乳場 過ぎて新井に来て見れば 岩に砕けてすさまじく天龍川の水の音

13番

天神塚古墳

松尾一周の歌13番 流れに沿ひて松森の 中に弁天社あり 川の中洲の祠には 山に沿ひたる九十九折井は 田用水の備へなり 龍神守護のありときく

14番

龍門寺

松尾一周の歌14番 寺所どころの蚕種を見て いつしか此処は思ひ川 明大菩薩の森のかげ うつす清水のおだやかさ

15番

龍門寺

松尾一周の歌15番 下久堅へ渡したる 秋葉街道の長橋は 夏水泳の守りなる 水神橋と名づけたり

16番

龍門寺

松尾一周の歌16番 毛賀に目に立つ大森は き諏訪の社にて 雲と聳ゆる杉にこそ 雄々しき心あらはるれ

17番

龍門寺

松尾一周の歌17番 代田耕地の下の宮 上ぐる神楽の獅子塚や 小笠原氏の籠もりたる 松尾城址もさぐり見ん

18番

八間門

松尾一周の歌18番 此処は昔の蔵屋敷 ここぞ高土堤堀の址 南は絶壁、 毛賀沢の 昔をしのぶ谷の音

19番

清水

松尾一周の歌19番 霞む水田のその間には 若葉緑の桑園や 紙すく家のおちこちに 栄見ゆるぞゆかしけれ

20番

水佐代獅子塚

松尾一周の歌20番 帰校の歩みも威勢よく 唄ふ唱歌ともろともに 今日の愉快を祝ふなり 惜しき名残りの夕日影